3月18日(金)に「三井ゴールデン匠賞」の受賞式が開催され、CREATIVE SHERPAの活動が奨励賞、代表で羽塚・藤田が登壇させて頂きました。授賞式の様子は以下のYouTubeでもご覧いただけます。
【受賞者のコメント】
この度は、素晴らしい賞をいただきまして誠にありがとうございます。こだわりが強く反復作業を繰り返す集中力を持つ自閉症の方は、生まれながらに職人的気質を兼ね備えていると言えます。一般就労が困難で社会との接点が少ない彼らの才能が、後継者不足の職人技継承として活かされるようになれば、どんなに素晴らしいだろうと、千鳥うちわをモデルケースにすることを試行錯誤してきました。この取り組みを、名だたる伝統工芸職人の方々と並んで受賞させていただけたことは、障がい児の親御さんや福祉関係者にとって夢のような出来事で、大きな希望につながります。個人的には歴史的なことだとすら感じています。まだ広く理解いただくには時間がかかるかもしれませんが、少しずつでも異才への継承事例が全国でも実現していくことを願いつつ、千鳥うちわの作品が世界に羽ばたけるように継続していきたいと思います。
【講評】
50以上の工程があるという千鳥うちわの制作。資材を和紙、竹骨、持ち手の3つに分け、各パーツを今後の継続制作が可能な施設で練習にとりかかった。障がいを持つ方のそれぞれの個性に合わせた工程を割り振ることで、その能力を存分に引き出し、結果としてクオリティの高いプロダクトとして仕上げた。「取り組み自体も素晴らしいが、たとえものづくりの背景を知らなくても、欲しくなる完成度」(審査員・千宗屋氏)